BEAYS(新装版)

本と図書館のことについて、つらつら書いてゆくblogです。

読書記録を共有するということ。

最近、読書熱がまた高じてきて、よく本を読むようになった。 理由としては、土日にお客として職場に行き、一、二時間ばかり机に座って読む習慣ができたことと、Shizuku2.0に読書記録をガシガシ溜めてることが大きい。 特に後者は、シンプルな画面と直感的な…

知見や経験を文字化することの難しさ

猫トイレを洗いながら、自転車を漕ぎながら、ふっと思いついたアイデア。頭の中であれこれ敷衍してる間は、またとない最上のものに思えて、今すぐメモしなければ!、とあせるくらいなんだけれど、実際メモった後で、あらためて見直したら、なんか違和感……。…

レファ協の「おすすめ事例」に選ばれた。

当方の職場で登録したレファレンス事例が、レファレンス協同データベースの「おすすめ事例」に選ばれた。当方の同僚(というか先輩)が担当した事例らしく、いつも控えめなその人が、選ばれたことを自分から教えてくれたのだから、よっぽどうれしかったのだ…

パスファインダーとわたし その1

レファレンスカウンターで何の気なしに昔の資料ファイルを見ていたら、ずいぶん前に自分が作ったパスファインダーが出てきた。鳥インフルエンザの流行が初めて話題になった頃のヤツだ。 鳥インフルとはなんぞや、というのから始まって、関係省庁のWeb情報源…

レファ協・Cinii・近デジ、どんどん便利に。

レファレンス協同データベースのAPIが先日から公開された。新しモノ好きの当方、さっそく仕様のページとにらめっこしつつ、あれこれいじったりググったりしてみたけれど、いかんせん、HTMLぐらいしか満足に書けない身には、簡単には扱えそうにない。APIが何…

新しい年度に向けて

平成21年度が終わり、当方の職場では、二人の方が退職された。 一人は新採の時にイロハを教えてくださった方で、もう一人は一昨年まで直接の上司だった方だ。様々な教えを受けたし、叱責もいただいた。何より、お二方とも優秀な司書だったのだが、その知識と…

読書の敵は何か?

新年度を目前に、国民読書年関連の事業を詰めないといけない(まだやってる、とほ)。 読書とは何か?なぜ読書が必要?みんなが自然に本を読むようになるには?電子書籍の影響は?……などなど、いろんなことが頭に浮かんでは消え、容易にまとまりそうにない(…

次世代OPACがやってきた。

たまたまカレントアウェアネス・ポータルを開いたら、慶應義塾大学メディアセンターの新図書館システム「KOSMOS」の記事が。おお、去年の図書館総合展でお話のあったあれですな。早速のぞいてみる。 シンプルなインターフェイス、ファセットによる絞り込み、…

図書館は人の生き死にに関わらない?

「図書館は人の生き死にに関わらないんだから」、という文句を最近よく聞く。 本庁組の上司は、積極的にいろいろやってみろ(まあ、うまく行こうが行くまいが、どうせたいした影響もないんだから)、という意味で使っている。 生えぬき職員の先輩からは、予…

他人書館、恐るべし

出納の依頼を受けて書庫の階段を駆け上がりながら、OPACのレシートで書誌を再確認。ちょっと古い建築の本で、出版者は「他人書館」。 ふーん、「地人書館」は有名だけど、似たような出版社もあるんだな、とその時は思って、配架場所でその本を手にとって見る…

電子書籍と手首のカンケイ

最近意識するようになったのだけど、読書中に、読んでいる本の持ち方があまり行儀良くない。 普通に机に置いて読み始めたとしても、いつの間にか、顔のあたりまで持ち上げて読んでいたりする。それも、近づけたり離したり、あまり本をじっとさせていない。寝…

『プレゼンテーションZen』と、紙と鉛筆

『プレゼンテーションzen』を読んだ。 もともと国文出で、ビジュアルやデジタルとは無縁の発表ばかり聞いてきた(今は国文でもスライドバリバリなんだろうか?)ので、スライドを使ってプレゼンテーションする必要性を、最近までまったく感じなかった。職場…

カーリルと素敵な図書館

日本最大をうたう図書館検索サイト「カーリル」が先日より公開された、とGoogleアラート君が教えてくれたので、当方もさっそく使ってみた。 自分の使いたい図書館を選んで、あとは検索窓にキーワードを入れるだけ。その図書館に該当する、または関連する本の…

書架点検は目の毒だ。

開館前、サービス担当の職員を中心に、手分けをして書棚の整頓作業をしている。 倒れた本を元に戻したり、請求記号順に並びなおしたりしていると、自然といろいろな本が目に留まる。 少し前に話題になった本や、気になるタイトルの本、装丁が目を引く本など…

国民読書年

さて、全然盛り上がらない国民読書年ですが、当方の職場でも何かぶち上げないといけなくなって、苦慮しております。 単に、本を読みましょう、図書館を使いましょう、じゃ意味ないし、講演会みたいな単発イベントの打ち上げ花火に終わるのもアホらしい(第一…

書影表示が欲しい!

某図書館のOPACは、絵本や児童読み物に独自の件名を付与してあるので、「犬」「一年生」「魔女」などの絵本の登場人物(動物)や、「入学」「遠足」などのテーマで関係する絵本・児童書を検索できる。 個人的にはスグレモノだと思うのだけど、書影が表示でき…

お客様に優しくない図書館

最近、職場をお客として利用することが多くなったのだけど、やっぱり気になるところが多い。例えば…… 閲覧机に座って本を読んでると、少し離れたカウンターでの職員とお客さんのやり取りがそれなりに耳障り。 カバンをロッカーに入れるのが面倒(不明本抑止…

貸出履歴問題雑感

かつて、司書のステータスといえば、目録がとれることやレファレンスができることだった。 でも、今はほとんどの図書館がMARCを買っていて、カタロガーなんて絶滅危惧種になった。レファレンスも、検索エンジンをはじめとするWebの力に押されまくりだし、レ…

お金が気になる季節

年度末で、職場でも何かとお金の話が飛び交っている今日コノゴロ。 やれやれ、お金ないよね、という話をしてたら先輩が「面白いよ」と勧めてくれたので、『身の上話』を読んでみた。 『シンプル・プラン (扶桑社ミステリー)』みたいな話。 某協会のご託宣に…

「困ったときには図書館へ」?

キャッチフレーズとしては非常に分かりやすくてよいと思う。 でも、当然ながら、たいていの人は困ったときに、 家族・知人に聞く ネットで検索 専門家・専門機関に聞く ってなると思う。図書館を思い出してくれる人は少ない。図書館に来てくれる人はさらに少…

歯医者さんで思ったこと

去年の秋から歯医者さんに通っている。 この歯医者さんは比較的若い方で、今までお世話になった何人かの歯医者さんの中では、丁寧に説明してくださるほうだ。 でも、歯の治療は少なからず痛みを伴う(可能性がある)し、何かと不安になることが多い。いつま…

う、今日は猫の日だった……。

今日は、2月22日。ニャンニャンニャンで猫の日だった。しかも、平成22年でいつもよりスペシャルな猫の日。今、気づいた。 今日コノゴロでとりあげればよかった……。

図書館は「人」が大事!『図書館はコミュニティ創出の「場」』

図書館はコミュニティ創出の「場」 会員制ライブラリーの挑戦 (ネットワーク時代の図書館情報学)作者: 小林麻実出版社/メーカー: 勉誠出版発売日: 2009/11/02メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 4人 クリック: 37回この商品を含むブログ (8件) を見る 会…

ワークショップ「Search'n Search」に参加して

山口情報芸術センター(YCAM)のオリジナルワークショップ、「Search'n Search(サーチン・サーチ)」に行ってきた。 最初は見学の予定だったのだけど(何せ、対象:小学4年生以上)、スタッフも勧めてくださったので、オサーンひとり追加となりました。 内…

編集者って大事だ。

自分でものを書き、それを公開するようになって初めて、「編集者」の役割の大きさを実感するようになった。 一つの本が、著者と編集者の二人三脚で作られる、ということがイマイチ納得できなかった。著者の力量こそが本の魅力を左右するわけだし、でも、現実…

文房具屋さんで見つけたもの

お休みなので、市内の文房具屋さんに行った。 手帳とか、小物とか、いつもいろいろ気になるのだけど、今日、おっと思ったのはこのブックエンド。Reflective Bookend(Peleg Design)資料展示に使えるかも。

このブログを始めた経緯(みたいなもの)

忘れないうちに残しておこうと思う。 子どものころから、自己顕示欲が強くて、他人からの影響を受けやすい、そして飽きっぽい性格だった。 小学生のころ、突然、一人で壁新聞を始めて、教室に張り出したような前科もあったなあ(遠い目)。あれはどういうき…

図書館は何をするところ?

病院は病気を治すところで、医師や看護師は病気を治す専門家。 学校はものを教えてもらうところで、教師はものを教える専門家。 警察署は法に触れる人を取り締まるところで、警察官は捜査や取り締まりの専門家。 どれも、何の専門機関か、何の専門家か、どん…

図書館のウェブサイト

先日、職場のサイトトップのリニューアルを行った。CMSともウェブデザイン業者さんとも縁のない手作りページだけど、図書館向けテンプレート「MoogaOne」を使わせていただいて、ようやくここまで漕ぎ着けた。お世話になったみなさん、ありがとうございます。…

ブログ書くって難しい……

張り切って始めたけど、なかなか難しいです。 もともと、通勤途中や掃除なんかの単純作業中に思いついたアイデアを形にして残しておこう、ということで始めたんだけど、いざ書き始めたら、これは!と思えたアイデアが、実にくだらないor当たり前のことに思え…