BEAYS(新装版)

本と図書館のことについて、つらつら書いてゆくblogです。

2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

新しい年度に向けて

平成21年度が終わり、当方の職場では、二人の方が退職された。 一人は新採の時にイロハを教えてくださった方で、もう一人は一昨年まで直接の上司だった方だ。様々な教えを受けたし、叱責もいただいた。何より、お二方とも優秀な司書だったのだが、その知識と…

読書の敵は何か?

新年度を目前に、国民読書年関連の事業を詰めないといけない(まだやってる、とほ)。 読書とは何か?なぜ読書が必要?みんなが自然に本を読むようになるには?電子書籍の影響は?……などなど、いろんなことが頭に浮かんでは消え、容易にまとまりそうにない(…

次世代OPACがやってきた。

たまたまカレントアウェアネス・ポータルを開いたら、慶應義塾大学メディアセンターの新図書館システム「KOSMOS」の記事が。おお、去年の図書館総合展でお話のあったあれですな。早速のぞいてみる。 シンプルなインターフェイス、ファセットによる絞り込み、…

図書館は人の生き死にに関わらない?

「図書館は人の生き死にに関わらないんだから」、という文句を最近よく聞く。 本庁組の上司は、積極的にいろいろやってみろ(まあ、うまく行こうが行くまいが、どうせたいした影響もないんだから)、という意味で使っている。 生えぬき職員の先輩からは、予…

他人書館、恐るべし

出納の依頼を受けて書庫の階段を駆け上がりながら、OPACのレシートで書誌を再確認。ちょっと古い建築の本で、出版者は「他人書館」。 ふーん、「地人書館」は有名だけど、似たような出版社もあるんだな、とその時は思って、配架場所でその本を手にとって見る…

電子書籍と手首のカンケイ

最近意識するようになったのだけど、読書中に、読んでいる本の持ち方があまり行儀良くない。 普通に机に置いて読み始めたとしても、いつの間にか、顔のあたりまで持ち上げて読んでいたりする。それも、近づけたり離したり、あまり本をじっとさせていない。寝…

『プレゼンテーションZen』と、紙と鉛筆

『プレゼンテーションzen』を読んだ。 もともと国文出で、ビジュアルやデジタルとは無縁の発表ばかり聞いてきた(今は国文でもスライドバリバリなんだろうか?)ので、スライドを使ってプレゼンテーションする必要性を、最近までまったく感じなかった。職場…

カーリルと素敵な図書館

日本最大をうたう図書館検索サイト「カーリル」が先日より公開された、とGoogleアラート君が教えてくれたので、当方もさっそく使ってみた。 自分の使いたい図書館を選んで、あとは検索窓にキーワードを入れるだけ。その図書館に該当する、または関連する本の…

書架点検は目の毒だ。

開館前、サービス担当の職員を中心に、手分けをして書棚の整頓作業をしている。 倒れた本を元に戻したり、請求記号順に並びなおしたりしていると、自然といろいろな本が目に留まる。 少し前に話題になった本や、気になるタイトルの本、装丁が目を引く本など…

国民読書年

さて、全然盛り上がらない国民読書年ですが、当方の職場でも何かぶち上げないといけなくなって、苦慮しております。 単に、本を読みましょう、図書館を使いましょう、じゃ意味ないし、講演会みたいな単発イベントの打ち上げ花火に終わるのもアホらしい(第一…

書影表示が欲しい!

某図書館のOPACは、絵本や児童読み物に独自の件名を付与してあるので、「犬」「一年生」「魔女」などの絵本の登場人物(動物)や、「入学」「遠足」などのテーマで関係する絵本・児童書を検索できる。 個人的にはスグレモノだと思うのだけど、書影が表示でき…

お客様に優しくない図書館

最近、職場をお客として利用することが多くなったのだけど、やっぱり気になるところが多い。例えば…… 閲覧机に座って本を読んでると、少し離れたカウンターでの職員とお客さんのやり取りがそれなりに耳障り。 カバンをロッカーに入れるのが面倒(不明本抑止…

貸出履歴問題雑感

かつて、司書のステータスといえば、目録がとれることやレファレンスができることだった。 でも、今はほとんどの図書館がMARCを買っていて、カタロガーなんて絶滅危惧種になった。レファレンスも、検索エンジンをはじめとするWebの力に押されまくりだし、レ…

お金が気になる季節

年度末で、職場でも何かとお金の話が飛び交っている今日コノゴロ。 やれやれ、お金ないよね、という話をしてたら先輩が「面白いよ」と勧めてくれたので、『身の上話』を読んでみた。 『シンプル・プラン (扶桑社ミステリー)』みたいな話。 某協会のご託宣に…