BEAYS(新装版)

本と図書館のことについて、つらつら書いてゆくblogです。

読書の敵は何か?

新年度を目前に、国民読書年関連の事業を詰めないといけない(まだやってる、とほ)。
読書とは何か?なぜ読書が必要?みんなが自然に本を読むようになるには?電子書籍の影響は?……などなど、いろんなことが頭に浮かんでは消え、容易にまとまりそうにない(やれやれ)。単発で終わりがちな取り組みにはしたくないのだが、お金をかけずに継続性のあるものを創るなんて、どだいムリ、とか思いつつ……。
つらつら考えるに、読みたい本と思った本を探す・入手する仕組みは、Webによってかなり整ってきている。本の情報はあふれていて、入手場所・方法も図書館・リアル書店・Web書店とそれなりに選択肢がある。問題は、「そもそも読みたいと思わない」ことと、「読む時間がない」ことかな、と思う。
とくに後者は深刻。仕事や学校で一日疲れて帰ってきたとき、癒しと楽しみのために本を読むような人は少数派なはず。たまの休日や空き時間・待ち時間を意識的に読書に振り向けないと、なかなか本に向かうことができない。
とりあえず、国民読書年の取り組みとしては、まず国民全員が『モモ』を読んで、時間どろぼうの存在に気付くことから全てが始まるのかも。
モモ―時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語 (岩波少年少女の本 37)