BEAYS(新装版)

本と図書館のことについて、つらつら書いてゆくblogです。

パスファインダーとわたし その1

レファレンスカウンターで何の気なしに昔の資料ファイルを見ていたら、ずいぶん前に自分が作ったパスファインダーが出てきた。鳥インフルエンザの流行が初めて話題になった頃のヤツだ。
鳥インフルとはなんぞや、というのから始まって、関係省庁のWeb情報源を中心にA4一枚にまとめたもので、「家禽ペスト」なんてもう使われない呼称も出てくるくらいだから、今は何の役にも立たないけれど、残っているのをあらためて見返すと、我ながら結構がんばってたのだなと思う(遠い目)。
それにしても、当時、別の部署の先輩に勧められてこれを作ってみたのはいいけれど、入って一、二年のペーペーが作ったものなど鼻にもかけてもらえず、拍子抜けした記憶がある。ま、確かに質的に高いレベルのものじゃなかったのだけれど、ここを直したらもっと良くなるとか、逆に、こんなものじゃ役に立たないとか、そういう反応も特になかった。三、四年くらい前にも、大学図書館の人に、パスファインダーを作って云々の話をしたら、公共の人からパスファインダーなんて言葉を聞くとは思わなかった、といわれたことがある。
今、レファレンス重視の業界の流れや、国会の調べ方案内レファ協のおかげもあって、ひところに比べれば公共図書館でもパスファインダーがずいぶん浸透してきている。とはいえ、まだまだ一般的とは言い難い。もっともっといろんな図書館、いろんな司書がパスファインダーを作ったり、それに関わったりしてほしい。
当方もどんどん取り組んでいきたいのだけど、そのためにも、自分の考えを整理しておきたい。これから少しずつまとめて、書いていきたいと思う。