BEAYS(新装版)

本と図書館のことについて、つらつら書いてゆくblogです。

未来のライブラリアンはクール&ドライ?

インターンシップを担当して、若い人と接すると、いろいろ考えさせられる。今回のインターンシップ生の三人は、とりわけ三者三様に特徴的だった。
一人は、明るくて人懐っこい、コミュニケーション大好き、って感じの子。見ず知らずのインターンシップ生同士でも、うまく間を取り持って場の雰囲気を良くしていたし、結構読書家らしい。インターンシップの感想を聞いてみると、案の定、お客さまとのカウンターでのやり取りがよかった、とのこと。サービス業には、こういう資質はうってつけだろう。
もう一人は、デザインを学んでいるという、少しおとなしめの子。展示のポップを作らせると、さすがになかなかのセンス。字もきれいだし。でも、感想を聞いてみると、意外にもレファレンスの実習が面白かった、とのこと。あれこれレファレンスインタビューしながら、そのお客様にふさわしい資料を探すプロセスがよかったらしい。デザインセンスとねばり強さ、これもこれからの司書には必須の資質だ。
最後の一人は、無口な子。自分からはあまり発言せず、説明してても反応薄い。といって、完全に受身で周囲に流されてる様子でもない。あえて言うなら、常に一歩引いて、鳥瞰してる感じ。感想としては、様々な要素を多角的に考えることが必要な、選書実習が面白かった、とのこと。
前の二人は、きっといいライブラリアンになれるのではないかと思う。でも、これからこの業界に必要なのは、本にもサービスにも淫することのない人材、自分たちのやっていることを客観的かつ冷静に分析し、顧客の視点からニーズを汲み取っていけるような、クールでクレバーな人材なのかもしれない。