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BEAYS(新装版)

本と図書館のことについて、つらつら書いてゆくblogです。

古地図とイノベーション

年に1〜2回程度、某市○○地区の古い地図がないですか、というお問い合わせがある。今度そこに土地を買って家を建てるので、以前は墓地だったとか、沼だったなんてことがないか確認したい、というワケ。
以前は、古い地図の利用というと、学問的な、あるいは懐古的な興味関心から眺めるぐらいかと思っていたので、初めてそういうお問い合わせに遭遇したときは、意外に思ったものだ。
後年、自分でも家を建てるにあたって、土地の選び方の本をみてると、ちゃんと、昔の地図を図書館で調べましょう、みたいなことが書いてあった(実際、昔の地形図やら国土基本図やら引っ張り出して、池だの沢だのがなかったか調べてみた。あと、ハザードマップとかもちゃんと確認)。
人生でそう何度もない買い物をするのに、生半可な調査検討ではあとあと禍根を残す。これって、立派な課題解決支援。
ドラッカーの『マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則』を読んでると、イヌイットに凍結防止用として冷蔵庫を売る話が出て来る。既存の資源から、新しい価値を生み出す、イノベーションこそが重要なのだ。古い地図にも意外な(というほどでもないけど)使い道がある。そしてそれは、図書館のOPACからも利用案内からも知ることができない。
図書館が、ただ、良い本、売れ筋の本をそろえて、お客様を待ち続ける時代は終わった。図書館の持つ資源をどう使うのか、新しい使い方、新しい価値を生み出し、お客様に伝えなくてはならない。
新しい価値のヒントは、おそらくお客様の中にある。そして、それを伝える手段は、パスファインダーのようなものになるだろう、と思う、今日コノゴロ。