BEAYS(新装版)

本と図書館のことについて、つらつら書いてゆくblogです。

司書とクレドとレーゾンデートル

職場で、クレドを作ろうという話が出た。クレドといえば、たしか、リッツ・カールトンってホテルが有名だったな、と思いだして、年末に、『リッツ・カールトンが大切にする サービスを超える瞬間』を読んでみた。
うーん、とうならされることの多い本だったのだけれど、とりあえずクレドの作り方については、まず、自分たちは何者なのかを突き詰めよ、とある。なるほど、司書とは何かってわけだ。そういえばドラッカーも同じようなことを言ってたなと思いつつ、つらつら考えてみる。
本や情報を扱うプロ、本と人を結びつける存在。うーん、なんか一言二言でわかりやすく言い表せないかなあ。ガイドとか、水先案内人(ナビゲーター)とかはすぐ思いつくけれど、なんとなく「誘導する」というイメージが強い気がする。ソムリエなんかさらにエラそうだし、コンシェルジュほどいろんなことができるわけでもない。
あくまで、活字と情報探しのエキスパートとして、陰ながらサポートします、という姿勢を表現したい……と考えて、思いついたのは、「道路標識」。指し示しはすれど、それ自体は強制しない。空気のようにそこに存在して、道に迷ったときだけ目に入るもの。ただ、一方通行とか一時停止とか、何気に見逃して痛い目見ることが多いから、道路標識って正直あまりいいイメージじゃない。語呂も悪いし。ま、それは道路標識のせいじゃないんだけど。コンパスとかのほうが良かったかしらん。
いずれにせよ、「私たちは道路標識です」なんてクレドもあんまりだから、ちょっとペンディングして、もう少し考えてみることにする。