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BEAYS(新装版)

本と図書館のことについて、つらつら書いてゆくblogです。

司書とめんどくさがり力

学生のころ、「自分は○○が好きだから、それについて研究している」って人がうらやましかった。そういう人の研究生活は、実に忙しそうに、そして楽しそうに見えた。
至極当たり前のことだけれど、自分の研究テーマのためなら、難しげな参考文献も長ったらしい原典もちゃんと読む。もちろん、気になるアイデアや発見があったらこまめに付箋を貼ったりカード作ったりするけど、そもそも、文献を読み込んだり手を動かしたりすることに抵抗感がないので、本文まるごと写し取るなんて日常茶飯。労苦を厭わない。当たり前だ、好きなんだから。
当方には、寝食も忘れて取り組むような熱意なんてなかったし、そもそも極度のめんどくさがりなので、そういうことは全然しなかった。で、流れ流れてヤクザな家業(同業の方ごめんなさい)。
レファレンスをする司書は、研究者ではない。森羅万象、全てのことが好きでもなければ、興味関心があるわけでもない。だから少しでも楽をしようとする。手当たり次第にページをめくるのではなく、目録や索引、パスファインダーなどのツール類を使う。そして常に、よりよいツールを探し、見あたらなければ自分で作る。だって、そのほうが効率が良いから。イチから調べるなんてめんどくさいし。
めんどくさい、と思う力が、司書には必要だ。