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BEAYS(新装版)

本と図書館のことについて、つらつら書いてゆくblogです。

自分なりの解答へ向けたメモその1:公立図書館の専門性ってなんだろう?

雑記

承前。
学校(含む大学)図書館は、原則、その学校の児童・生徒・学生・教員のためにある。専門図書館は、その専門分野に携わる、あるいは関心のある人々のためにある。どちらも、そのサービス対象は比較的明確で、特定の範疇におさまりうるものだ。
一方、公共図書館は、その地域の住民を基本的なサービス対象とする。地域住民と一口に言っても、それは、年齢、嗜好、知的レベルなど、多様な属性をもつ人々の混沌とした集団。その要求を全て叶えることは、容易ではない。
公立図書館は、公共図書館の一形態であり、税金を投入して運営されている。公費によってまかなわれる限られた資源を、本当に必要な人々に本当に有効な形で届けなくてはならない。その際、「地域住民の一つ一つの要求は全て等価だから、ただ実現可能性の高いものから順にサービスとして提供する」というやり方では、無限の資源が与えられない限り、いつまでたっても、本当に必要としている人に対して的確な支援の手をさし伸べることはできないだろう。
よって、公立図書館のサービスは、貸出返却とかレファレンス・サービスとかを単に遂行する能力だけでは成立し得ない。住民ニーズを調査しサービスを企画立案する能力が必要だし、複雑に絡んだ利害を調整する能力も不可欠だ。
企画立案と利害調整、まさに、公務員、というか行政職員の専門性そのもの。要するに、どこまでいっても公立図書館は行政機関であり、その専門性とは、いわば図書館行政力みたいなもの、ということになる。
うわー、ありきたりな結論。やっぱり当方、まだ答えを出すには修行が足りんらしい、とほ。