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BEAYS(新装版)

本と図書館のことについて、つらつら書いてゆくblogです。

図書館は人の生き死にに関わらない?

「図書館は人の生き死にに関わらないんだから」、という文句を最近よく聞く。
本庁組の上司は、積極的にいろいろやってみろ(まあ、うまく行こうが行くまいが、どうせたいした影響もないんだから)、という意味で使っている。
生えぬき職員の先輩からは、予算も人もサクサク削られる現状を自嘲しつつ、このセリフがぽろっと飛び出す。
本当にそうなのだろうか。
本には人を動かす力・変える力がある。情報には、人の生死を左右する力がある。
じゃあ、それを蓄える図書館には、恐ろしい力があるはず。
だからかえって、みんなは、図書館がそこにないふり、見ないふりをしているのかも。司書は、中島敦「文字禍」に出てくる老博士ナブ・アヘ・エリバのごとく、文字の恐ろしさ、図書館の恐ろしさを声高に唱えなければならない。図書館舐めると、エライ目見るぞコラァ。粘土板ドタマに落とすぞボケェ!なんちて。
あるいは、このおばあちゃんのように、やさしく、しかし毅然と諭さなければならない。
「おばあちゃんがよく言ってたな。神様が図書館をお作りになったのは、人間に『だって知らなかったんです』という言い訳を使わせないようにだよ。人間が知らなくちゃいけないことは、ほぼぜんぶ、図書館に詰まっているんだからね、って。」(『靴を売るシンデレラ (SUPER!YA)』p224より)