BEAYS(新装版)

本と図書館のことについて、つらつら書いてゆくblogです。

図書館は何をするところ?

病院は病気を治すところで、医師や看護師は病気を治す専門家。
学校はものを教えてもらうところで、教師はものを教える専門家。
警察署は法に触れる人を取り締まるところで、警察官は捜査や取り締まりの専門家。
どれも、何の専門機関か、何の専門家か、どんな人でもすぐにイメージできる。だから、たいていの人は、病気で困ったら病院に行くし、何かを習おうと思ったら学校へ行くし、法律(刑法的な)のことで困ったら警察に行く。
じゃあ、図書館は何をするところ?司書は何の専門家?人々は図書館に何を求めて行く?

図書館業界外の人と話をすると、たいてい「図書館の仕事って、カウンターでピッてやってるくらいしかイメージ湧かないんですけど、実際なにやってるんです?」って聞かれる。司書が(資料を使った)調べものの専門家だ(でもある)というイメージが人々になければ、図書館に調べものの相談に行こうとは思わないだろう。
それに、「○○について調べたい」と思った人は、まず「○○」の専門家を思い浮かべるはず。「調べもの」の専門家のことは思いついてもらえないんじゃないかな。

図書館が「困ったこと」の解決に役立つと思ってもらうためには、まず、司書が何の専門家か、しっかりと伝えるところから始めないと。
そして、図書館(の資料)で、こんなことがわかるんですよ、できるんですよ、と具体的に明示する必要がある。

職場の有志による「ビジネス支援レファレンスコンクール大反省会」のあと、寒空の下で自転車漕ぎながら、思ったこと、でした。