BEAYS(新装版)

本と図書館のことについて、つらつら書いてゆくblogです。

司書とクレドとレーゾンデートル

職場で、クレドを作ろうという話が出た。クレドといえば、たしか、リッツ・カールトンってホテルが有名だったな、と思いだして、年末に、『リッツ・カールトンが大切にする サービスを超える瞬間』を読んでみた。 うーん、とうならされることの多い本だった…

2011年に向けて(ほぼセルフ激励文)

このブログを始めて、ほぼ一年が経過しました。何事にも冷め易く飽きっぽい当方がここまで続けてこられたのは、こんな世迷言でも目を通してくださる皆様のお蔭です。あらためてお礼申し上げます。 さて、先日、某講習会用の自己紹介シートを書いていて、2010…

書架整理とペンキ塗り

以前も書いたけれど、当方の職場では毎朝、職員が分担して書架の点検作業をする。その昔、業務の合理化とやらで、この作業を止めてしまおう、という話が出たこともあったのだけれど、お客様に乱れた棚を見せるわけにはいかない、というわけで(?)、今も続…

夢を語ること、夢を実現させること

「お金がない」が口癖になっている公共図書館業界。でも、いざお金が転がり込んできたときに、じゃあ、何をする? 蔵書を増やすだの、書庫を立て替えるだの、空調施設を修繕だの、どれも大事で必要なことだけど、なんだか小ぢんまりした夢のない案ばかり思い…

図書館員はブックディレクターの夢を見る

行きつけのパン屋さんがある。美味しいのはもちろん、イートインがあってコーヒーも無料で飲めるので、休日の遅めの昼食なんかにとても重宝している。で、そこのイートインはちょっとしたカフェっぽくなっているのだけど、本棚なんかもあったりする。ただ、…

図書館と『泣いた赤鬼』

少し前に、上司に言われた言葉がずっと胸に残っているので、勝手にご紹介(関係者の方々ごめんなさい)。いわく、「図書館って、『泣いた赤鬼』の赤鬼だよね」。 赤鬼こと某図書館は、たくさんの人に利用してほしいと思った。例えば、ビジネスパーソンや起業…

初めてのプレゼントは、規則リスト?!

最近、妙に病気がちで、年齢を意識する今日コノゴロ、急に鼻の具合が悪くなって、近くの耳鼻科にお世話になった。そこは比較的若い先生がやってる個人病院なのだけど、そこに先生の来歴や病院の方針をエッセイ風に短くまとめた冊子が置いてあって、おっと思…

棚の透明度

ずいぶん前に読んだ井上ひさしの『自家製文章読本』に、「透明文章の怪」という章があるのを、書架の整頓中にふと思い出した。 いわく、文章そのものを感じさせない、修辞や技巧を労さずとも文意がすっと伝わる「透明な」文章こそが素晴らしい、とする文章家…

司書とめんどくさがり力

学生のころ、「自分は○○が好きだから、それについて研究している」って人がうらやましかった。そういう人の研究生活は、実に忙しそうに、そして楽しそうに見えた。 至極当たり前のことだけれど、自分の研究テーマのためなら、難しげな参考文献も長ったらしい…

職業病の一病態としての“本”特集愛好症

雑誌の“本”特集や読書特集を見つけると、たいてい買うようにしている。 『ダ・ヴィンチ』のような、一冊丸ごと“本”特集みたいな、総合的な書評誌はあまり読んでいない。それよりも、単発の特集記事、例えば『日経ビジネスassocié』や『The21』みたいなビジネ…

歯医者と図書館、あるいは一見さんとお馴染さん

最近まで、えらく長いこと歯医者にかかっていた。 痛みが我慢できなくなるまで放置する性質なので、ヒドイ虫歯が何本もあったし、これを機会に痛みのない軽微なヤツも徹底的に治してもらったが故の長期治療ではある。また、治療技術上の問題から、一度に処置…

文脈棚とICタグ

少し前に読んだ『世界を知る力 (PHP新書)』のなかに、古書店通いを勧めたくだりがある。古書店の棚の、ゆるいまとまりで置かれた本の並びには、思いもよらなかった相関の発見がある、と著者はいう。棚の前に実際に立って「なぜこの本がここに?」と考えたり…

情報断食、終了(挫折)宣言

ついにというか、やっとというか、先日からTwitter始めました。情報断食、終了(苦笑)。有言不実行を絵に描いたよう。家人に怒られない程度につぶやきます。 で、不慣れなままに、あれこれのぞいているなかで、国会図書館関西館図書館協力課のレファ協Twitt…

図書館員の歩くを応援?する靴

先日、新しい靴を買った。底面が反っていて、履いて歩くと足の筋肉に負担がかかってエクササイズ効果がある、というもの。 以前、サービス担当課勤務だったときは、フロアワークで一日一万歩は優に歩いていたのだが、最近は机仕事も増えて運動量は減る一方。…

田舎のビジネスレファレンス

当たり前のことを探すのは難しい。 当方の職場はいわゆる田舎なので、農業や林業に従事されていると思しい方々が結構来られる。で、農作業や山仕事に関するレファレンスにしばしば行き当たる。 いわく、鉈についての本はないか、とか、軽鉄骨を使った納屋の…

有言不実行へたれ司書の今日コノゴロ

親譲り(かどうかしらないけれど)の無節操さで、小供のころから損ばかりしている(というか、周りに迷惑かけまくり)。 新しもの好きで、ノリやすい性質のくせに、妙に根性なしなので、飛びついてはすぐ飽きたり、怖気付いたり。モノになったことは少ない。 …

未来のライブラリアンはクール&ドライ?

インターンシップを担当して、若い人と接すると、いろいろ考えさせられる。今回のインターンシップ生の三人は、とりわけ三者三様に特徴的だった。 一人は、明るくて人懐っこい、コミュニケーション大好き、って感じの子。見ず知らずのインターンシップ生同士…

レファレンス協同データベース企画「夏休み定番事例」が面白い

今年も夏が終わり、あんなこともこんなこともできなかった、と嘆いていたら、レファ協が面白いことをはじめてた。生徒・学生などから寄せられるよくある質問を登録して、来年以降の夏休みに備えようという、「夏休み定番事例」キャンペーンだ。 「来年以降」…

インターンシップに来てくださった皆様に。

今年も、職場でインターンシップの学生を受け入れる季節がやってきた。 若い人たちに、図書館とは何ぞや、みたいな話をするのは、口幅ったくも楽しいひと時。以前は、どちらかというと夏場の労働力として期待するところが大きかったのだけど、上の意向もあっ…

魚網のレファレンス・ジレンマ

「漁業で使う魚網の編み方・修理の仕方が知りたい」というレファレンスを受けた。 農業だったら技術関係の本や雑誌は多いんだけれど、漁業のは(出版も所蔵も)そう多くない。だから、まず水産業の棚へダッシュ、みたいな正面突破だけではそうそう回答できな…

ご指名司書の野望と苦悩

当方、比較的お年を召した方に妙に受けがよく、そういう方にご指名をいただくことがたま〜にある。いわく、こないだ調べてたあの件では助かったから、今度はこれこれについて調べたいので手伝ってほしい、とか、以前に勧めてもらった本がいたく気に入って、…

『図書館員によるビジネス課題への回答事例集』がやってきた

ビジネスレファレンス・コンクールの優秀回答事例を集めた『図書館員によるビジネス課題への回答事例集』(PDF版直リンク)が手元に届いた。コンクールには参加したものの、あっさり選に漏れた当方、優秀事例がナンボのもんじゃとばかり、早速開いてみる。 …

ソフトボールと夏休み

先日、職域のソフトボール大会があった。 純文系にしてサボり部であった当方は、おおよそスポーツ全般に疎いのだが、何しろ野郎の少ない職場、こういう催しにはたいてい駆り出される。まあ、単純に頭数要員だけど。 そして例によって、対戦相手に失礼なほど…

龍馬・竜馬・りょうま

今年、かなりたくさんのお客様が、図書館OPACの検索窓に「龍馬伝」とか、「坂本龍馬」とか入れて本を探すことだろう。 たいていの図書館では、例えば、普通に『龍馬伝 前編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)』とかが出てくるのだけど、一部の図書館では(所蔵があ…

無料のWebデータベースは脅威? 機会?

先日、「友人から、これこれこういう引用句を聞いたのだが、その典拠を見たい、○○というスイスの詩人兼哲学者の言葉だったような気がする……」という質問を受けた。 教養高い古き良きレファレンス・ライブラリアン諸氏なら、「○○のあの言葉ね、学生のころ読ん…

なんとか半年もちました。

2010年1月より書き始めたこのブログも、何とか半年もちこたえることができました。 アクセスしてくださった皆様に、感謝いたします。ありがとうございます。 で、最近は更新も滞りがちな今日コノゴロなのですが、原因は、つい手を出してしまったDS。ちょっと…

謎かけとWebcat Plus

先日リニューアルしたWebcat Plus、業務の合間にちょこちょこと触っている。 今回のリニューアルでは、収録データベースや連携先が増え、仮想書棚や書影などのヴィジュアル面も強化、もともとウリだった(でもノイズだらけなので一部で不評だった)連想検索…

情報バラエティーとレファレンス

最近、テレビでいわゆる「情報バラエティー」を観ることが多い。 別に好きという訳でもなく、他に選択肢がない(ことが多い)ので何の気なしに観ているのだけど、こういう番組は、しばしば、視聴者からの質問やタレコミ情報を元にスタッフが調査する、という…

古地図とイノベーション

年に1〜2回程度、某市○○地区の古い地図がないですか、というお問い合わせがある。今度そこに土地を買って家を建てるので、以前は墓地だったとか、沼だったなんてことがないか確認したい、というワケ。 以前は、古い地図の利用というと、学問的な、あるいは懐…

ないこと恐怖症を超えて

司書は、本が棚にないことを恐れる。 お客様からお問い合わせがあったとき、その資料をその場で手渡せない、ということを極度に恐れる。資料を、モノとして持っていたい、それを自分が手渡したい、という思いは、もはや執着でさえある。 例えば、改正されて…